今年も花粉の季節がやってきた②
前回の続きです。
「花粉症=ヨーグルト」の方程式はどこから来たのか
これもよく聞く花粉症対策の1つですよね。
花粉というのは目や鼻の粘膜に付着するのではく、厳密には腸に付着します。
そこで出てくるのがヨーグルト。
ヨーグルトには善玉菌と呼ばれる乳酸菌が含まれています。
この乳酸菌が腸内環境を整え、免疫機能を向上させるというところから来ています。
花粉症もアレルギー症状ですから、この理論が効果的というのも頷けますよね。
乳酸菌にも種類があって、今やスーパーやコンビニの冷蔵ケースには
なんやようわからん英数字の羅列されたものが沢山並んでいます。
糖の吸収を穏やかにとか、インフルエンザ予防に効果アリとか。
そう 乳酸菌は何でもかんでも一緒ではなく、症状にあったものを探す必要があるんです。
やみくもに食べても意味がありません。
一般的に花粉症に効果アリと代表されるものは
「KW乳酸菌」「L-92乳酸菌」「LG-21乳酸菌」などなど。
これらの乳酸菌を含むヨーグルトを取り入れるのもいいかもしれませんね。
ただ1つ注意点があります。
それはヨーグルトには即効性はないということ。
腸内環境というのは1日2日で改善するようなものではありません。
つまり花粉の時期だけせっせとヨーグルトを食べても意味がないんですね。
そして乳酸菌の種類によっては、体質に合う合わないという問題もあります。
合わないものをいくら取っても効果がありません。
こればかりは実際に食べてみないとわからないので、判断が難しいところではあるのですが。
大事なのは継続して摂取すること。
自分の好みにあったものをまずは1ヶ月なり続けてみる。
ぜひ自分の定番、My Favoriteを探してみてください◎
薬はあかん!
病院で処方される物だけではなく
今は薬局でも花粉症に効果アリとされる薬がいろいろ置かれてますよね。
しかし花粉症を本気で治したいと思っているなら、薬の使用は直ちにやめた方がいいでしょう。
ここでいう薬というのは、いわゆる抗生物質というものです。
先に説明したヨーグルトなどに比べると即効性があり
すぐに鼻水鼻づまり目の痒みなどが緩和されたと感じられるのは事実です。
しかしこれはあくまでも一時しのぎ的なもの。
むしろ使い続けることによって起こるリスクの方が大きいと言えるでしょう。
薬を服用し続けることによって、体は抗生物質に対する耐性菌を形成します。
するとどうでしょう。
今度はより強力な抗生物質を飲まないとその症状を抑えることができなくなってしまいます。
こうなってしまうともう薬なしでの生活には戻れません。
悪循環の無限ループに突入です。。
それだけでなく抗生物質を摂取し続けると
肝臓や腎臓、腸にも負担がかかると言われています。
その結果、腸内環境が乱れ善玉菌は激減。免疫力の低下にも繋がります。
うーん、いいことなしですね。。
薬を飲むことは根本的な治療にはなりません。
リスク、副作用が必ずあるということを理解しておきましょう。
舌下免疫療法で耐性をつける
抗生物質の話をしたので、こちらも書いておきましょう。
花粉症の根本的な治療として効果があるのは、この舌下免疫療法と言われるもの。
これはアレルギーの原因物質となるもの舌に投与し、耐性をつけるという療法です。
①にも書きましたがスギやヒノキの花粉それ自体は無害です。
抗生物質に対する耐性を体が作るように
アレルギーの原因物質に対する耐性も体に作ってもらっちゃおうという理論。
花粉の飛び始めからピークまではめちゃめちゃ辛いけど、それを過ぎると
「あれ、そんなに辛くなくなってきたかも」と思うことってありませんか?
飛散量が減ったという理由もありますが、それは体が花粉に慣れてきたから。
つまり慣れてしまえば体が花粉を異物とは思わなくなるんですね。
それを医療的に落とし込んだのが、この舌下免疫療法。
ただこれも体を原因物質に慣らしていくわけですから、即効性はありません。
1〜2年といったタームでゆっくりと症状を和らげていくのが一般的です。
菌は排除するのではなく共生する
今でこそ症状が出なくなりましたが、僕も花粉症で苦しんでいました。
花粉の飛散量がピークとなる頃に多少目が痒くなったりは今もありますが
外に出られないほどの苦しみはなくなり、マスクも不要になりました。
こういった症状を抑えるために行ったこと
それは生活環境の見直しです。
ここまで花粉症を例に挙げて説明してきましたが
人間はアレルギー物質や細菌にさらされることによって免疫システムが構築されます。
身の回りを綺麗に保つことも間違いではありませんが
それは菌に接する機会を減らしていることにもなるのです。
汚くしろということではありません。
過剰な清潔志向を見直して、適度に菌のいる状態を意識的に作る
つまり菌との共生こそが大事だということです。
原因をしっかりと自分のアタマで考える。これが重要です◎