糖質が体脂肪に変わるその前に
人間には大きくわけて3つのエネルギー源が備わっています。
ひとつは 血液中に流れる糖質や脂質
もうひとつは 肝臓に蓄えられる肝グリコーゲンという糖質エネルギー
そして最後は 脂肪細胞に蓄えられた体脂肪
美容やダイエットが目的であれば、減らすべきはこの体脂肪 ということになります。
運動によるエネルギー効率
何度かこのブログでも触れていますが
僕はダイエット目的での運動をあまりおすすめしていません。
それはエネルギーの効率が悪いからです。
体脂肪を燃焼させるには酸素が必要で
スロージョグやウォーキングなど軽めの有酸素運動は脂肪燃焼を促します。
しかし運動によるエネルギーに効率よく体脂肪が使われるかと言うとそうではなく
エネルギー利用比率というものが存在します。
体脂肪にフォーカスした比率をいくつか紹介すると
筋トレや短距離走など瞬発的に力を使うものは 0%
脂肪燃焼に効果があるとされる有酸素運動でも多くて 40〜60%
それに対して安静時・就寝時は 70〜90%
実は運動するより安静にしている時の方が体脂肪の利用比率は高いんですね。
「だったら運動なんかしなくてもいいのでは?」
最もな意見です。僕もそう思います。
運動によって得られるメリットはエネルギー消費ではなく
どちらかというと モチベーションの維持と考えるといいと思います。
ちょっと話題が逸れましたが、エネルギー効率に話を戻しましょう。
運動によって使われるエネルギーには優先順位があって
体内で使いやすい状態にあるものから使われます。
その使いやすい状態にあるのが糖質です。
運動を始めてしばらくすると、糖質のストックがだんだん少なくなってきます。
ここで初めて体脂肪が分解・燃焼されエネルギーとして使われるんですね。
コーヒーで例えるなら 糖質=インスタントコーヒーといった感じ。
飲みたい時にポットのお湯を注ぐだけ。簡単ですよね。
一方の体脂肪は、豆から丁寧に入れるドリップコーヒーといったところでしょうか。
豆を挽き、ドリッパーをセットし、ちょっとずつお湯を注いでじっくりと抽出…
いくら頑張っても抽出される速度には限界があり、手間もかかります。
体脂肪という名のコーヒー豆はたくさんあっても
いろんなプロセスを踏まないと飲める(使える)状態にはなりません。
体にとってブルーボトルのようなドリップコーヒー理論は面倒なんですね。
体脂肪になる前に手を打つ
食事の内容にもよりますが、食べ物の消化吸収にかかる時間は1.5〜4時間とされています。
適量食べている分には問題ありませんが、食べ過ぎによる過剰なエネルギーは体脂肪として体内に蓄えられます。
出来ることなら余分な体脂肪は付けたくありませんよね。
そこで 食べ過ぎたかなと感じたら食後30分ほど休憩を挟んで ウォーキングなど軽めの運動を行ってみてください。
体脂肪を燃やすという観点から見ると
効率がいいのはやはり程よくお腹の空いた食事前ということになるでしょう。
しかし食後の運動に全く意味がないかというと、そうではありません。
エネルギー効率はよくありませんが
体脂肪として「変換」される前、つまり糖質の状態である程度消費してあげることで体脂肪化を未然に防ぐことができます。
しつこいようですが、激しい運動は逆効果。あくまで軽めの運動ですよ。
まとめ
食事も運動も腹八分が理想とわかっていても、なかなかそうもいかないのが現実です。
大事なのは過去ではなく、それをどう改善していくか。つまり未来です。
なりたい体をイメージして、行動を起こしていきましょう!